「週」

白川静『常用字解』
「形声。音符は周。𠣘と通用して“あまねし、めぐる” の意味となり、一定日数でめぐる日をまとめて週という」

[考察]
形声を会意的に説くのが白川漢字学説の特徴であるが、周を𠣘の仮借とするため、周から会意的に説明できない。字源を放棄した。
週は六朝時代以後に出現する。一回りすることをそれ以前はtiog(周)といった。周はもともと「満遍なく行き渡る(あまねし)」の意味で、後に「めぐる」の意味に転じた。後者の意味だけを表すために週ができた。
週は「周(音・イメージ記号)+辵(限定符号)」と解析する。周は「ぐるりと取り巻く」というコアイメージがあり、これは「ぐるりと回る」というイメージに展開する。辵は歩行・進行に関わる限定符号である。したがって週はぐるりと一回りすることを表している。
空間的イメージは時間にも転用できる。「一回りする」という意味から、一回りの周期(干支の六十年。また、一年)の意味を派生し、西洋から七日単位の時間区分法が伝えられてから、七日で一周する時間の単位に使われるようになった。