「硝」

白川静『常用字解』
「形声。音符は肖。硝石は硝酸カリウム」

[考察]
白川漢字学説では肖からの説明ができないので、字源を放棄した。
硝石はガラスや火薬などの原料になる鉱物(硝酸カリウム)だが、古くは漢方薬として使われ、硝石・芒硝・朴硝の名で『神農本草経』や『傷寒論』などに出てくる。
硝は「肖(音・イメージ記号)+石(限定符号)」と解析する。「肖」は「小さく削る」というイメージがあり、「小さくばらばらになる」というイメージも含まれる(879「肖」を見よ)。硝は小さく砕いて粉末にして薬用にする鉱物を暗示させる。