「菓」

白川静『常用字解』
「形声。音符は果。果は木の上に実がなっている形。草かんむりは、字形からいえば草の実であるが、菓子の意味に用いる」

[考察]
歴史的、論理的に菓の成立を述べるとこうである。
果は木の実(くだもの)の意味をもつ語のために創作された図形である(117「果」を見よ)。果は種子から出てきた果実であるから、ある原因から発生する結果という意味に転じた。出来映え、やり遂げる(果たす)などの意味で使われるようになった。そのため「くだもの」の意味だけに特化させる表記として「果」に限定符号の「艸」を添えた菓が創作された。
果は先秦時代(春秋戦国時代)に存在するが、菓は漢代に出現する。 
なお、菓子(常食以外の食べ物、おやつ)のような使い方は日本的展開である。