「据」

白川静『常用字解』
「形声。音符は居。拮据は手をはげしく動かすことをいい、手先を使い、手先を傷めることを据という」

[考察]
白川漢字学説には形声の説明原理がない。本項では居からの説明ができないので、字源を放棄した。
居は古にコアイメージがある。古は「固い」というイメージがあり、「固く動かない」というイメージに転化する。居はどっしりと腰を落ち着けることで、これも「固く動かない」というイメージを表すことができる。「居(音・イメージ記号)+手(限定符号)」を合わせた据は、きつい労働のため、手が固くこわばって動かない状況を暗示させる。古典に次の用例がある。
 原文:予手拮据
 訓読:予が手は拮据す
 翻訳:私の手はこわばった――『詩経』豳風・鴟鴞
据は手が固くこわばるという意味で使われている。「すえる」の意味に使うのは日本的展開である。