「鉢」
白川静『常用字解』
「形声。もとの字は𥁊に作り、音符は犮。梵語pātraの音訳である鉢多羅の略。わが国では鉢の字を使う」
[考察]
鉢多羅の略が𥁊とはどういうことか。日本では鉢を使うというのは、鉢は国字(和製漢字)ということか。
肝心の鉢の由来が分からない。
梵語のpātraを音写するために創作されたのは鉢であって𥁊ではない。鉢は中国でも現在も使われており、日本の専用ではない。
なぜ金偏に八の字が作られたのか。外来語の音写字には音意両訳の工夫を懲らすことが多い。
鉢は「八(音・イメージ記号)+金(限定符号)」と解析する。本は(puən )はpātraに近く、この音を喚起させるだけでなく、pātraという器の形状をも暗示させる。というのは本は根本の意味で、「太い」「ふくれて大きい」というイメージをもつからである。pātraは口の部分が左右に大きく分かれて開いている形状なので、音とイメージの似た本という記号を選んで鉢が作られた。
白川静『常用字解』
「形声。もとの字は𥁊に作り、音符は犮。梵語pātraの音訳である鉢多羅の略。わが国では鉢の字を使う」
[考察]
鉢多羅の略が𥁊とはどういうことか。日本では鉢を使うというのは、鉢は国字(和製漢字)ということか。
肝心の鉢の由来が分からない。
梵語のpātraを音写するために創作されたのは鉢であって𥁊ではない。鉢は中国でも現在も使われており、日本の専用ではない。
なぜ金偏に八の字が作られたのか。外来語の音写字には音意両訳の工夫を懲らすことが多い。
鉢は「八(音・イメージ記号)+金(限定符号)」と解析する。本は(puən )はpātraに近く、この音を喚起させるだけでなく、pātraという器の形状をも暗示させる。というのは本は根本の意味で、「太い」「ふくれて大きい」というイメージをもつからである。pātraは口の部分が左右に大きく分かれて開いている形状なので、音とイメージの似た本という記号を選んで鉢が作られた。
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